離婚回避は夫婦問題解決から!


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性格の不一致


○離婚の原因⇒性格の不一致


「性格の不一致」という言葉は、複雑な離婚原因を一言で言い表してくれる、便利な言葉には違いありません。

しかし、言葉としてあまりにも便利すぎるために、ますます「現代の離婚原因」をわかりにくく、不透明にしているのかもしれません。「価値観のズレ」、という言葉にも、それに似た傾向があります。何故なら「価値観」と一言で言っても、様々な種類と、方向性があるからです。そして、そもそも、人それぞれ の「価値観」は違っていて当り前、ズレていて当り前なはずですから。また、もちろんそういったことも全て理解した上で、私たちはパートナーとの結婚 を選択しているはずなのです。

だとすると、それが私たちの心の中で「離婚に至るほどの不一致」に発展していく間には、何らかの心理的、状況的な変化があるはずです。「価値観」「性格」は、違っていて当り前ですが、夫婦の間に、「どうしても我慢できない差異や、ズレ」が存在することも、また事実だからです。

過去に「性格の不一致」を理由に離婚した人も、現在、それを理由に離婚しようと思っている人も、いま一度「性格の違い」「価値観のズレ」というものの本質について考えてもらえたらと思います。

○本当に「性格の不一致」か?


「離婚に至る不一致」の原因を探ってゆくと、「私たちが、相手の人格を見抜くすべを持てなくなってきており、相手の人格を見抜けないまま結婚している」という、恐ろしい現実が見えてきます。

結婚に対する甘いイメージは、結婚相手を選択する時の私たちの目を曇らせているだけでなく、「相手に自分の本当の姿を見せることの恐怖」をも増幅させているのです。実際、結婚話を順調に進めたいばっかりに、相手に嫌われないよう、良いところだけを見せるように努めて「結婚してしまえば何と かなるだろう」などと、安易に考えている人も多いのではないだでしょうか。

「人生観」や「価値観」について意見を述べたがることを煙たがる最近の風潮も考えものです。「しっかりとした自分の考えを持って、主張できる若者が、逆に敬遠されてしまう不思議な国が日本です。しかし、クラゲのように流動的に「困った時になってから考える」というような生き方をしていたのでは、ふいに大きな選択を迫られた時、妻や夫を感心させるような働きができるわけはありません。 「だらしない人、頼りにならない人」というレッテルを、パートナーからシビアに貼られてしまうだけだ。「不一致」の正体は、「合わせるのがイヤになった」ということなのです。

性格、価値観は異なっていた当り前だし、そのことに異議を唱える人も少なくないでしょうが、その「違い」は、「補い合う」よりも「無責任に面白がる」ために ある、といったらどうでしょうか。「面白がってなどいられない、私がフォローしなければ家庭が滅茶苦茶になってしまう」という声が聞こえてきそうだ。実際、 日本の夫婦関係は、そのほとんどが「違いを補う」関係であり、加えて、「どちらかだけが補ってあげている」という関係であるといってもいいでしょう。

しかし過度の自己犠牲は、長続きしないものです。本当に「補い合っている」夫婦なら、常に感謝の気持ちを持つことができますし、愛情が冷めることもありません。にもかかわらず、たいていの場合、糟糖の妻は夫の「子守り」に疲れ果て、その結果、離婚を選ぶことにつながってしまいます。


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○「性格の不一致」ではなく「パートナーシップの破綻」


明るい性格に暗い性格といった、プラスとマイナスの性格を持つ2人は、常にプラスがマイナスを補うだけの関係になりがちです。それはいつしか、偏ったものになっていきます。

もちろん、「与えっぱなし」の関係に見えたとしても、実はそうでない場合もあります。親は子の成長そのものが喜びだし、芸術家のパトロンなどのように、「その人の仕事、存在が自分の糧」というケースもあるからです。しかし夫婦の「片方だけが必死で補う関係」の場合、そういった「実は与えられている」という見返りがないことのほうが多いのです。それでは「何のための結婚生活だろう」と振り返ってしまっても仕方がありません。

やはり性格の違いは「プラスとマイナス」でなく、「AとB」であるべきです。母性本能、父性本能の強い男女は、すべからく「自分がついていてやらないと・・・」といった異性を選びがちですが、それが落とし穴になることが多い。対等の自立した人格同士として付き合うためには、やはり、もたらすものともたらされるもののバランスが重要になってきます。

妻や夫と、どうしてもうまくいかなくなったとき、本当の理由は「性格の違い」ではないのです。私たちは、夫婦が目指してゆくべき「与え、与えられる関係」「もたらし、もたらされる関係」に対する、パートナーの声なき「ノー」を聞いて、はじめて離婚を決意しているのではないでしょうか。

「離婚に至る不一致」の本質とは、つまり「パートナーシップの破綻」に他なりません。瞳は見つめ合っていても心は向かい合っていない夫婦が、いかに多いことでしょう。

夫婦として長い年月共に生きていくために、どんな心持でお互いと向かい合い、問題を解決していかなければならないのかということを、私たちは結婚を前に、あまりにも話し合っていないのが現実なのです。

○裁判に於ける性格の不一致


協議離婚や調停離婚の場合は、双方が性格の不一致が理由で離婚することに同意すれば離婚できます。しかし裁判離婚になった場合は、単に「性格が合わない」だけでは「婚姻を継続しがたい重大な事由」として認められるのは難しいといえます。

裁判離婚の場合には、もっと具体的に子供の教育や家計の使い方、親との関係などが原因で夫婦関係が悪化し、婚姻を継続できなくなったということを示し、さらにそれを証明しなければなりません。

夫婦双方の根本的な考え方の相違から愛情の喪失にまで進み、夫婦間で話し合いをして反省し、どんなに努力しても、もはや夫婦の愛情・信頼関係回復は望めず、婚姻生活が回復しがたいほど破綻しているということが認められれば、離婚原因になります。



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